2024年4月25日木曜日

小さな海辺のリゾートMarzamemiー駐車場の大きさから夏の賑わいがうかがえます

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





一番最初にMarzamemiに来た時から数えると2週間弱滞在しております。その間半分ぐらいは観光旅行に出かけてていたのでMarzamemiにはいませんでしたけどね。じっくり街を見る機会がほとんどなく、オートパイロットのモーター故障で出戻ってから初めてオールドタウンの部分を散策しました。

Marzamemiのオールドタウンにはおしゃれで可愛いレストランが沢山あります。

係留しているマリーナがある港から、Marzamemiの古い街並みエリアまでは徒歩20分ぐらいあります。港が円形で、街から反対側の端っこにいるので、港内をテンダーで横切った方が近道かも。でもいい運動にもなるので、徒歩でいっています。


座礁しているヨット、かなり岸側に近い場所にいますね。なんでまたあんな浅い場所まで入ってきてしまったのかな?いつ見ても不思議。

港沿いにはリゾートホテル的な建物が何軒もたっていますが、まだシーズン前なので、ゴーストタウンみたいな静かさです。

オールドタウンに続く道沿いにも数軒、カフェとかレストランがありますがまだ営業開始しておらず、でちょっとわびしい感じ。両側の家々はほぼ全部ホリデーアコモデーションのようで、誰もい住んでいなさそう。たまに人影があるので、地元の人も住んでるようですが、かなり少数派です。

門のところにセラミックの頭の置物。シシリー名物。

そしてあそこに見えるのが、Marzamemiの街なのですが、昔の街並みのエリアです。


この通りに入る手前で車が通行止めになりますが、反対側からも入れるようで、海沿いレストラン街に近い場所には結構駐車しています。日曜日にはいつもは開いていないお店も営業しており、夏の賑わいを垣間見ることができました。




この小さな漁港は、マリーナがある港とは繋がっていません。

小型の漁船や釣り船みたいな船しか係留されていないので、かなり浅いんじゃないかな。




古い街並みが残されていて、そこがMarzamemiの目玉みたいです。ここから数百メートル先に巨大駐車場があるんですが、もう野球のグランドぐらいは軽くあるよねっていうぐらいの広さ。そんな大きな駐車場が必要なぐらい、夏のシーズン本番時には観光客が押し寄せてくるってことなんでしょうね。

お決まりの広場があってその周囲を囲むようにレストランが立ち並んでいます。





出戻って来た21日の日曜日はランチにでかけました。最初広場沿いのレストランは高そうだったので街の中ほどにある場所の方がカジュアルな感じかな?と思ったので、入り口から見たらカフェ程度に見えたお店に入りました。でも実際はキッチンを通過してテーブルは外にあった!さっきこの横を通ってました。

軽く食べる程度でよかったので、私はアサリのパスタに、マグロを乾燥したものを削ったパウダーがかかったものをオーダー。マグロの削りパウダーは、「本だし」みたいな味だった!

主人はチキンシュニッチェㇽにチップス。ずっと食べたかったそうで、満足したそうです。

広場に続く道沿いには、ファーストフード的なお店も数軒あります。ここは地元の野菜を使ったトマトソースとかを販売しているお店ですがアランチー二なんかも売っています。店内で食事もできるみたい。

こちらは倉庫みたいな中がお店になっています。地元の特産物を売っている。お土産物屋さんですね。

例のマグロの乾燥削りパウダーも売っています。

こちらも倉庫を改造したお店で、ジェラートのお店。シシリーで一番美味しいと自負していますね。

自慢するだけあって、ジェラートの種類はかなり多かったです。このサイズのショーウィンド―が二つありました。ヴェーガンオプションのアイスクリームあって、トレンディーな感じ。

エスプレッソ風味をゲット。コーヒーは飲めないのですが、コーヒー味のアイスクリームは大好きな私。

23日火曜日はオートパイロットのモーターが予想を上回る速さで戻って来たのと、とてもお値打ちに修理できたことを祝って、ディナーに出かけました。ドライブ旅行中外食ばかりだったので、外食に飽きていたのもあるんですが、風が強い日が続ていていて、船を離れるのが不安だったのもあり、お家ディナーが続ていました。

広場ではなく、港沿いに面したレストランを試してみました。テーブルは全部外に並べられているのでどの席からも小さな港を眺められます。




飾り付けがとっても可愛らしい。




まずサラダ。トマトにキュウリ、それに大きなサイズのケッパが入っています。

こちらはお馴染みツナのタタール。でもこれまで他のレストランで食べたどのツナタタールよりも、創意工夫がありました。上に乗っかっているのは、なんと「削り節」なのです。メニューにもKatsuobushiって書いてあった!お魚同士だから風味はぴったりあいます。ツナのマリネにもお醤油の味がしました。ガーニッシュにイチゴとかアプリコットのスライスが添えてあり、フルーツとツナ刺身が合うんなんて初めて知った!本当に美味しかったです。

こちらは主人がオーダーした、ビーフ・タリアータです。これは定番の美味しさ。どこのレストランでも、安定した美味しさです。でもここでのヒットは、何と言ってもツナタタール。

オートパイロットのモーターは分解点検をしてもらい、新品同様になりますます信頼度が増しました。なのでいつでも出発できるのですが、マルタまでの航路は基本的にいつも波が高いので、タイミングをしっかり計ることが大事です。毎日風と波予報をにらめっこしていて、明日金曜日26日が丁度いい感じです。これでやっとマルタに行ける!

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2024年4月24日水曜日

なんと半日もしないうちに修理されてきたオートパイロット!

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朝回収されてお昼には修理完了で戻って来たオートパイロットのモーター!「来る」といったらちゃんと時間に正確に来たメカニックのアルボさん、仕事も速い。実は日本企業に勤務していた経験があったのです!株式会社ソニックという魚群探知機や流量計、風速計、海象計などの機器製造メーカーの技術者だったそうです。

4月23日(火):11時頃の状態。朝から風が強かったのもあり、外からの波がガンガン港内に押し寄せてきていました。

防波堤に打ち付け、さらに乗り越えてくる波も!

サーフィンできそうないい波?入り口の付近は結構遠浅になっているので、波がどんどん育ってしまうんですよね。



画面左側、海面が盛り上がっているのが見えますか?外からの波がマリーナ内に盛り上がって入ってきます。

そのためなのか、ポンツーンの一番先頭に係留されていたキャタマラン、いつのまにか、SATOMI号が先週いた場所に移動していました。盛り上がった波に直撃される位置にいましたからね。オーナーの人は滞在しておらず、観光船みたいだったのでマリーナスタッフの方たちで移動させたと思われます。

ブレークウォーターに打ち付けられて上に上がる波。主人は朝、マリーナ事務所に行く途中波しぶきを頭からかぶってずぶ濡れになったそうです。あの人たちもきっと濡れちゃうと思う。

お隣の船は長らく係留しっぱなしみたいで、ラダーにいろいろ生えているのが見えました。バウモーリンのラインが結構緩く結んであるみたいで、左右前後に大きく揺れていました。そのため、SATOMI号のスターボード側に寄りかかってくるようになりました。でも半分ぐらいのサイズだから負荷はほとんどないですけど。

ただね、船体が接触するんですよね。お隣さんのフェンダーは2個しかつる下げて居なくて、しかもSATOMII号のスプリンガーにひっかかって上に跳ね上がってしまうんです。なので、ポート側が空いているのをいいことに、スターボード側に何個か移動させておきました。これで安心。


さて、朝8時半に取りに来てくれたオートパイロットのモーター、夕方ごろには仕上がるっていきいていたんですよね。で12時頃お腹が空いてきたのでタルトでも食べるかって、用意した途端、外で声が聞こえてきました。なんと、すでに修理完了しモーターが戻って来たのです。分解してみたらベアリングが壊れていたので取り換えた、とのこと。他の部分もきれいに整備し、重要部分のパーツは全て交換したので新品同様になった、とのこと。油圧パンプもチェックしてくれて、そちらには問題なし、だっだそうです。

メカニックのアルボさん。

早速仮取り付けで作動するかどうか、確認します。アルボさんがスターボード側から潜り込み・・・

主人がポート側から潜り込んで説明を受けています。

そして、オートパイロットを起動させた途端、いつも通りのモーターの音がしました!いえ~い!!さらに以前よりも静かになっていたんです。壊れかかっていた部品がモーターの中で振動していたので、異音がしていたのでしょうね。アルボさんはおそらく、取りに来た時に仮スタートできた時点で異音に気が付いており、故障の原因がだいたい想像できていたようです。

とにかく素早い仕事ぶりに感心しまくり。さらにお値段も格安!部品代を含めて、なんとたったの180ユーロ。もしモーター全てを買い替えとなったら1000ユーロぐらいの出費を覚悟していたんですよね。しかもタイムリーに配達されるかどうかも不安だったし。作業代や部品代も含めてたったの180ユーロなんて、お値打ち過ぎて・・・丁度の現金がなかったのもあって200ユーロお支払いすることにしました。アルボさんは「え~!!そんなの悪いですよ。」と言っていましたが「大丈夫、とってもハッピーなので納めておいてください。」とお渡ししたらすごく嬉しそうでした。アルボさんに「どこから来ました?」と聞かれたので主人がオーストラリア人です、というと私に向かって、あなたも?というので「私は日本です。」と答えると、一層笑顔になって「僕は日本で働いたことがあるんですよ。ソニックという名前のマリン関係のソーナーを作っている会社です。そこでエンジニアでした。」というではありませんか。その時はソニックという会社を知らなかった私ですが、日本で働いた経験があるというの聞いて、時間に正確にやってきたことや、信頼できる仕事ぶりが納得できました。というか、そういう方だから、日本企業に勤められたのかもしれませんけど。

主人いわく「いろいろ教えてもらったから次に何か故障した時は、自分で対処できると思う。多分今回も最終的には自分でできてたかもしれないけど、モーターを分解する自信がなかったし、部品を自分で手配したりという手間を考えたら、とても半日ではできなかったと思うから、Marzamemiのマリーナに戻ってきて大正解だった。」とのこと。それは私も同感です。オートパイロットがなくてもマニュアル操船でマルタに向かう事は不可能ではなかったと思いますが、土地勘がない場所で、メカニックを探し手配するところからスタートでした。それといくら独立した国といえ規模的には断然小さいマルタ、メカニックの数にしても、部品の取り寄せ時間にしても、常識で考えれば、イタリア本土に近い場所より不利だということが想像できます。実際にはそうではないかもしれないですけどね。Marzamemiも小さな街ですが、シラク―サまで車で45分ぐらいの距離だし、マリーナにはすでに1週間滞在していて、スタッフの方たちの親切さがわかっていたので、きっと力になってくれると思ったのです。事情を話したら、日曜日にもかかわらずマリーナマネージャーのサルボさんは、すぐに抜群のメカニックを手配してくれました。とにかくすべてにおいて、Marzamemiではヨッティ―のためを思った対応を受けています。


アルボさんが帰ってから、本格的にモーターを設置です。しっかりと固定する必要があります。

通常はこの部分とスターンバースから潜り込める部分の間には仕切りがあるんですが、外してありました。なのでそれを再取り付け。



こんな狭い場所で作業をする主人。いちいち外にでるのが面倒なので、何か必要なツールや部品があったら私が助手となり取りに行き手渡すお手伝いをしました。



変な姿勢で作業をするとすごく疲労するようで、途中休憩。

そうこうしているうちも、外からの波はどんどん押し寄せてくるようになり、午前中よりも大きい波が入ってくるようになりました。

外でも動きがありマリーナマネージャーのサルボさんがテンダーに乗って出動していました。隣の船にもスタッフが乗り込んで、バウモーリンを調整していました。私たちのポート側のスプリンガーの場所を移動させて欲しいと言われてました。お隣さんとSATOMI号の間にもう1隻入港してくるとのこと。

え?外はこんな波がたってますけど、港入り口に近づけるのかな?



入り口も相変わらず物凄い波です。しばらくしてからブレークウォーターの反対側に黒いマストがの先っぽが見えてきました。サルボさんがテンダーに乗って入り口までお迎えに行っていました。私たちが日曜日に戻って来た時も、入り口で出迎えてくれていました。

マストが見えたのでセーリングヨットだというのはわかりましたが、どんな船が入ってくるのかなと思い、外に出て見ていました。でも結局入り口を見て「無理」だと思ったのでしょう、入港は諦めたそうです。この時午後4時半ぐらいでした。夜に向けて風も波も収まってくるので、近場でアンカリングして待つのかな、と思いましたが、結局来なかったので立ち去っていったんでしょうね。どこから来たのかわかりませんが、この日の波予報は2メートル以上だったので、ずっと大変な航海だったと思います。やっとマリーナに着いたと思ったら、入り口がこんなになっていて、すごくがっかりしたんじゃないかなって、その後もずっと気になっちゃいました。私たちだだったらそうしてたかなって主人と話ました。主人は「俺だったら思い切って入っちゃうな。オーストラリアの時は、結構こういう場所あったしね。」確かに・・・エンジンもでかくて重量があるSATOMI号なら、なんとか行けたかもしれませんし、サーフィンをやっていた主人は波を見るタイミングもわかっています。でも、もっと軽量な船だったら波の力に負けちゃうかもしれないし、タイミングを間違えたらコントロールできず、入り口の岩場に激突、なんてこともあり得るから、「あきらめる勇気」も大切だと思いました。

さて、オートパイロットも無事元に戻ったので、いつマルタに向かおうか?波が2メートル以下になる風も強すぎないの木曜日の夕方以降なので、金曜日あたりかなぁ~。

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